生理痛がつらい…鍼灸でできる月経トラブルケア

月経トラブルに悩む女性たちへ

「毎月の生理がつらい」「薬が手放せない」「仕事や家事に支障が出る」

30〜40代の多忙な女性の多くが、生理痛(月経困難症)やPMS(月経前症候群)、周期の乱れなど、月経にまつわるさまざまなトラブルに悩んでいます。
特にデスクワークや家事・育児との両立でストレスや疲労が重なると、症状が強く出やすくなる傾向があります。

よくある悩み例

  • 毎月、腹痛や腰痛がひどく鎮痛薬が欠かせない
  • 頭痛・だるさ・イライラなど心身の不調が続く
  • 生理周期が乱れがちで不安になる
  • 病院で「異常なし」と言われてもつらい

こうした症状は「体質だから仕方ない」と我慢してしまいがちですが、
日常生活や仕事のパフォーマンス、QOL(生活の質)にも大きく影響します。
一時的な対処ではなく、根本から体調を整えたい――そんな声が多く寄せられています。


鍼灸でできる月経トラブルケア


【鍼灸アプローチの流れ】

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全身のバランスを整える

鍼灸では、東洋医学の考え方をもとに「気・血・水(き・けつ・すい)」の流れを整えます。
月経トラブルは、冷えやストレス、生活習慣の乱れによる自律神経やホルモンバランスの乱調が関与していることが多く、全身の調和をはかることが重要です。

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ツボへの刺激で症状緩和

生理痛やPMSには、下腹部や腰、手足の特定のツボ(例:三陰交、関元、足三里など)を鍼やお灸でやさしく刺激します。
これにより血流が促進され、筋肉の緊張や痛みが緩和されやすくなります。

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セルフケアのアドバイス

日常生活で実践できる温活(お腹や足元を温める)、軽いストレッチや呼吸法、食事や睡眠の見直しなど、セルフケアも合わせて提案します。

【鍼灸の特徴】
・副作用が少なく、体質や体調に合わせてオーダーメイドのケアができる
・薬が苦手な方や妊娠を希望する方にも選択肢となる
・継続することで体質改善や予防にも期待


なぜ鍼灸は月経トラブルに有効なのか


鍼灸の生理痛軽減効果
2018年のシステマティックレビュー(Smith CA, et al. “Acupuncture for dysmenorrhoea.” Cochrane Database Syst Rev. 2018)では、
鍼灸が生理痛の重症度や鎮痛薬の使用頻度を有意に減少させる可能性が示されています。
論文リンク
PMSへの効果
2021年のランダム化比較試験(Armour M, et al. “Acupuncture for premenstrual syndrome.” BMJ Open. 2021)でも、
PMS症状の緩和に鍼灸が一定の有効性を持つことが報告されています。
論文リンク
日本産科婦人科学会の見解
日本産科婦人科学会の月経困難症ガイドラインでは、薬物療法以外の補助的療法として鍼灸の活用も紹介されています。
ガイドライン(PDF)

これらのエビデンスから、鍼灸が月経トラブルの緩和や体質改善に寄与することが科学的にも裏付けられています。


当院での施術例とセルフケア提案


【皆様の声・施術例】

当院にも「毎月の生理痛がつらい」「PMSで気分が落ち込む」といった悩みを持つ30〜40代女性が多く来院されます。
初回カウンセリングでは、月経周期や症状、生活習慣などを丁寧にヒアリングし、
一人ひとりの体質やライフスタイルに合わせた施術プランを立てています。

【施術例】

  • お腹・腰・足の冷えや緊張を確認
  • 三陰交や関元などのツボに鍼やお灸でアプローチ
  • リラックスできる環境で自律神経も整える
  • 家庭でできる温活・ストレッチ・呼吸法のアドバイス

施術後は「お腹や腰がじんわり温かくなった」 「痛みが和らいで気分も前向きになった」などのお声をいただきます。
また、セルフケアの継続や生活リズムの見直しもサポートしています。


我慢しない月経ケアで快適な毎日を


月経トラブルは決して「我慢するもの」ではありません。
鍼灸は、身体の内側からバランスを整え、薬に頼りすぎず根本的な体質改善を目指せる方法です。
科学的根拠に基づいたケアと、日常のちょっとしたセルフケアを組み合わせることで、
毎月をより快適に過ごせるようサポートします。

つらい症状でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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